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                The agreement of Rudolf Steiner and Onisaburo Deguchi
                   ルドルフ・シュタイナーと出口王仁三郎の符合
                                                                   咲杜憩緩

 シュタイナー哲学体系【9】

神智学におけるキリスト存在・その2

シュタイナー哲学体系【I】(神智学におけるキリスト存在・その2)

 

 シュタイナーの示すイエスとキリストの経緯ついて、最も特徴的なのが二人のイエスの存在です。

 

 シュタイナーは、聖書(第2サムエル書5章14節)から、古代ヘブライ民族の中のダヴィデという家系の始祖ダヴィデには、ソロモンとナタンという二人の子があったとしています。

 

 ◆古代ヘブライ民族の中のダビデ系の祖師・ダビデ → 二人の子(ソロモン と ナタン) 

 

 このことから、この家系には「ソロモン系と「ナタン系」という二つの家系が起り、西暦紀元が始まる頃にパレスチナにはこの二つのダヴィデの家系が存在していたとしています。

 シュタイナーは、この二つの家系について次のように述べています。

「ダヴィデ家 『ナタン系』 に 『ヨセフ』 という人物がおり、ナザレに住んでいました。彼の妻は『マリア』 という名でした。ダヴィデ家の 『ソロモン』 の系統に、やはり 『ヨセフ』という名の人物がおり、ベツレヘムに住んでいました。ダヴィデの家系には 『ヨセフ』 という名の人物が二人おり、ともに 『マリア』 と名づけられた女性と結婚しました。西暦紀元のはじめのころ、パレスチナに、ともに 『ヨセフ』 と『マリア』 という名の、二組の夫婦がいたのです。」 

 そして、この二組の夫婦はともに子供にイエスという名をつけ、現実の人間と霊的な働きかけが複雑に関係してゆくことになるのですが、それぞれの特徴を簡単に示すと、おおよそ次のようになります。



◆ソロモン系(王 系)のイエス (マタイ・マルコ福音書の経緯)◆

[現実的な経緯]

 ・父ヨセフ・母マリアは、ベツレヘムで生活

 ・ヘデロ王の幼児虐殺を避けるため、一時的にエジプトに逃げる

 ・マリアはイエスの弟妹を後に6人産んで年齢が高かった。

 ・ナタン系のイエスより2・3ヶ月早く誕生

 ・イエスは王系である父ヨセフの意思と力を強く受け継ぐ。

 ・父ヨセフは比較的早く他界してしまう。

  (後に、夫を失ったこのソロモン系のマリアとその子供は、妻を
   失ったナザレに住むナタン系のヨセフのもとに移り住む。)

[霊的な経緯]

 ・イエスは、ゾロアスターが転生して受肉した存在

 ・イエスに転生したゾロアスターは、エジプト文化のために与えた
  ヘルメスとモーセの力(自身のアストラル体とエーテル体)を取
  り戻しに行く必要があった)
〔シュタイナー哲学体系【H】参照〕

 ・へデロ王による幼児虐殺を避けるためにイエスがエジプトへ脱出
  したことで、ゾロアスターはヘルメスとモーセの力を取り戻した

 ・ゾロアスターの自我が、ナザレのイエスに転移したために、イエ
  スは12歳頃に他界

           ↓
 ・ゾロアスターの自我はナザレのイエス(ナタン系)に移る。
           ↓
        【下記・Aを参照】


 

◆ナタン系(司祭系)のイエス (ルカ福音書の経緯)◆

 

[現実的な経緯]

 ・父ヨセフ・母マリアは、ナザレで生活し、ベツレヘムでイエスを授かり、再びナザレに戻る。

       

 ・マリアは若くしてイエスを授かり、イエスの兄弟を産まなかった

 ・イエスは母マリアの叡智と精神の働きを強く受け継ぐ

 ・ソロモン系のイエスより2・3ヶ月遅く誕生したので、ヘデロ王
  の幼児虐殺に遭う事はなかった

 ・マリアは、若くして比較的早く他界してしまう
  (後に、妻マリアを亡くしたヨセフのもとに、寡婦になったソロ
   モン系のマリアとその子供たちが移り住む)


[霊的な経緯]

 ・原罪以前の純粋無垢なアダムの魂がイエスとして誕生

 ・アストラル体には仏陀の応身が留まる

   (応身=エーテル―アストラル界まで変化した体)

          ↓

 ・12歳からナタン系のイエスにゾロアスターの自我が留まる【A】

 ・仏陀とゾロアスターの力がイエスの中で合流を果たす

          ↓

 ・ヨルダン川でヨハネの洗礼を受ける

          ↓

 ・30から33歳の3年間、ナザレのイエスにキリスト存在
  (アフラ・マズダ)が降る

++++++++++++++++++++++++++++++++

 

 ソロモン系とナタン系の家系の合流のみについて図にすると、次のようになります。

 ●ソロモン系

 父ヨセフ → 早く他界
 母マリア → イエスと6人の弟妹を産むが、夫を亡くし寡婦となる
 
イエス  → 12歳で他界
  

 ●ナタン系   

 父ヨセフ → 妻を早く亡くす

 母マリア → 若くしてイエスを産む(兄弟はいない)

 イエス  → 30歳でキリストが降りた存在へと成長

          ↓

 ナタン系のヨセフ + ソロモン系のマリアと子供 
          ↓
    一緒に暮らすことになる。

 

++++++++++++++++++++++++++++++++

 

 また、参考までに、シュタイナーはゾロアスターと仏陀については、次のようにも説明しています。

「原ペルシア民族のなかに生まれたゾロアスターは、仏陀とは正反対の使命を課せられていました。ゾロアスターは、宇宙を霊的に貫き、包括する外在的な神について教えを説きました。仏陀は人間の内面を見つめ、『人間が進化すると、眼、耳、鼻、舌、身、の五感と意(マナス)の【六識】が無明から生じてくる』と語りました。」

「ゾロアスターは、いかに人間の感覚器官の背後に、自分を創造する者たちが存在しているかを明かしました。」

 ○「人間の内部に働く緒力、人間の内部に隠されている働く緒力について、仏陀は語りました。」

 

 以上のように、シュタイナーはナザレのイエスには応身の仏陀とゾロアスターの自我が合流し、そこにキリスト存在(アフラ・マズダ)が降ったと洞察しています。

 

 もちろん、これだけでは明確に理解することは難しいと思いますが、【ルカ福音書講義】や【第五福音書】等を読み解く際の参考にしていただければ幸いです。

 




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制 作:咲杜憩緩

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